たいきのクエスチョン・ラーニング

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【理科】なぜ雹(ひょう)は冬に降らない?夏に氷が降る意外な理由とは

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どうもみなさんこんにちは!

たいきです!

 

今回のクエスチョンは...?

 

氷の粒が降る“雹(ひょう)”は、なぜ真冬ではなく“春や夏”に降るの?

 

 

夏のニュース番組等で、雹(ひょう)のニュースを一度は見たことがあるかと思います。車の窓ガラスが割れたり、ガレージの屋根が壊れたり、、、と話題になっていました。

 

よくよく考えてみると、気温が高い時期なのに、氷の塊が降ってくるなんでおかしくないですか!?雪は夏には降りません。ですので、余計に不思議ですよね。

 

 

今回はそんな、雹がなぜ夏に降るのかというクエスチョンを一緒に解決していきたいと思います。

 

それでは、いってみよう!

 

 

 

 

 

 

雹(ひょう)とは?霰・雪との違いをやさしく解説!

まずは、雹の定義を念のため復習していきましょう!

 

雹とは、「直径5mm以上の氷の塊」です。

 

似たようなものに、霰(あられ)があります。

 

霰は、「直径5㎜未満の氷の粒」となっています。

(雹、霰ともに気象庁の定義)

 

つまり、雹と霰は、大きさが違うだけなんですね

 

 

さらに似ていて、少し厄介なのが、「雪」です。

 

雪とは、雲の中で発生する「氷の結晶」が解けずに地面に落ちてくる現象のことです!

 

つまり、

雹や霰は、雲の中で発生した水滴が集まり、氷の塊となって落ちてくる現象のことで、

雪は結晶がそのまま落ちてくることです。

 

雹と雪は、落ちてくるものが違うので、別物だということがわかります。

 

 

「雹=冬」じゃない!?意外な自然現象の真実

では次に、雹がいつ降るのかを整理していきたいと思います。

 

一般的に、春~初夏にかけてと、晩夏~秋頃で多いです。

 

 

え、冬は...?

 

 

と思った方もいらっしゃるかもしれません。

 

実は、雹は冬ではあまり降りません!

 

このギャップについては、次で説明しますね!

 

 

 

雹が冬に降らず、春や夏に多い理由とは?気象のしくみを解説

それでは、雹や霰ができるメカニズムを確認していきましょう!

 

雹の仕組み

まず大前提として、雹や霰は、積乱雲の中の小さな水玉がきっかけで発生します。

積乱雲内の大きな風によって、水玉同士がぶつかりあい、大きくなっていきます。

補足:積乱雲とは、鉛直方向(上下)に発達した雲のことです。

 

しかし、急な上昇気流に乗ってしまうと、水玉が高度が高いところまで移動させられることがあります。標高が高いほど気温は低くなるため、水玉周辺の温度が0度を下回ります。

 

そこで、水玉が凍り大きな水の塊である雹が作られます。

だから、地上の気温は関係なしに、凍ったものができるんですね。

 

その状態で、重力に逆らえ切れなくなった雹は、地上に落ちてきます。

 

雪であればこの段階で、地表の温度で解けてしまうのですが、雹や霰は塊になっているので、そう簡単には解けません。ですので、そのまま地上に落ちてきてしまうのです!

 

これが、雹や霰のでき方になります。

 

季節との関連

ここまで、積乱雲が雹や霰の生成する際のキーとなっていることがわかりました。

 

つまり、積乱雲が発達しやすい時期では、雹や霰が降る可能性が上がるということですね。

 

 

では、積乱雲はどのような時期にできるのか、

それは、上昇気流が起こりやすい時期に起こります。

具体的には、地表の温度が高いと、空気が上がっていくため、

春から秋にかけてが起こりやすい時期と言えるでしょう。

 

 

冬は、気温が低いため、そもそも上昇気流があまり起こりません。

ですので、雹を作る環境がそろわないため、雹が降らないのです!

 

 

 

【まとめ】雹が冬に降らない理由は「気温」じゃない!

雹や霰が降る環境の条件をまとめます。

  • 地表面の気温が高い
  • 上昇気流が発生しやすい

  • 積乱雲ができやすい→これらの条件がそろうのが、春~初夏晩夏~秋になるんです!

冬は、上記の条件がそろわないため、雹は降りません!

ですので、雹の被害は春~秋に注意する必要があります!

 

 

いかがでしたでしょうか?

これで、夏に雹が降っても驚きませんね!

 

私もずっとこの疑問に悩まされていたので、すっきりしました!(笑)

 

感想コメント等もお待ちしています(⋈◍>◡<◍)。✧♡

 

それでは次のクエスチョンでお会いしましょう!

 

さようなら~

 

 

たいき